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「おい、彩行くよ」
「うん。愛梨奈いい子にしていてね。バイバイ」
「ばいばい~」
愛梨奈は紅葉みたいな小さな掌を、一生懸命私達に振る。
本当に天使だよ。
可愛い私達の天使。
私は先生の実家に住むようになり、学校へは先生の運転する車で通う。
学校で祖父という事になっている校長先生や、叔父という事になっている先生と、仲良く三人で登下校しても、誰も怪しまない。
高校二年に進級した今は、卒業を楽しみに、毎日を過ごす。
けど、まだまだ卒業までは長い。
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