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喧嘩していた二人が、嘘みたいに大人しくなった。気の荒い男子も美人教師には弱い。
私はその日、瀬戸先生と先生のことが、気になって仕方がなかった。
先生より先に学校から帰宅した私は、愛梨奈と一緒に先生の帰りを待つ。
午後七時過ぎ、玄関で先生の声がした。
「ただいま~」
私の膝の上にいた愛梨奈が、一目散に玄関に走る。
「ひ~ちゃん!だっこ~」
小さな体を、うーんと背伸びして、愛梨奈は先生に手を伸ばす。
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