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「ひ~ちゃん、チュー」
愛梨奈が先生の頬に触れながら、声を上げて笑った。先生は愛梨奈に視線を落とし、愛梨奈の頬にもキスの雨を降らす。
「愛梨奈にもチュ~!」
「きゃははっ」
じゃれあっている二人を見ていたら、怒っている自分がバカバカしくなった。
先生は愛梨奈を抱き上げると、極上の笑顔を私に向ける。
「彩、早くお風呂に入っておいで」
先生に上手く誤魔化された気がする。私は仕方なく部屋から出た。襖越しに聞こえる愛梨奈の可愛い笑い声。
先生…
信じてもいいんだよね?
瀬戸先生とは、本当に友達なんだよね?
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