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――俺は何を血迷っているんだ。俺はれっきとした妻子持ちなわけで、元カレに心が揺らぐなんて、死んでも有り得ない。
ふと…
背中に突き刺さる視線を感じ、俺は恐る恐る振り返る。
校長室のドアが数センチだけ開き、ギョロギョロとした目玉が、俺を監視していた。
親父の鋭い視線と、涼子の艶っぽい視線に挟まれ、俺の額に冷や汗が滲む。
「せ、瀬戸先生。先生の机は俺の右隣ですから。間違えないで下さいよ~、あははぁ」
「はい、星野先生、さっきの件、回答は早急にお願いしますね」
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