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「やぁ、偶然だな輝。あれ、瀬戸先生?二人でデートですか?」
背後からポンと肩を叩かれ、全身に鳥肌が立つ。この不気味な声は、親父だー!
「二人きりで食事とは、赴任早々交際しているのかね?」
…白々しいな。
親父のヤツ、絶対俺を尾行したな。
「交際なんてしてないよ。今日は大学時代の友人数名と、食事をする予定だったんだ」
「友人?はて?どこに?二人しか姿は見えないが、お前の友達は透明人間か?」
親父のくだらないジョークに、涼子がクスクスと笑った。
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