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「なぁ、星野。頼むよ、俺をちゃんと見て…」
角増が彩の腕を掴む。
やばいな。
このままだと、彩に何をされるかわからない。
「うおっほん!」
まるで親父みたいに、わざとらしく咳払いをし、俺は彩と角増に近付く。
角増が、邪魔だと言わんばかりに、俺を睨み付けた。
「…先生」
彩も半ば呆れたように俺を見た。ピンチを救った救世主なのに、何だよ。冷たい視線だな。
「角増、付き合えないって星野が言っているのに。お前、往生際悪いぞ。男らしくスパッと諦めたらどうだ?」
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