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盛りのついた狼の群れの中に、『食べて下さい』と言わんばかりの可愛い子羊。
その子羊は、俺の奥さんだ。
俺の目は嫉妬でギラギラ。
俺も彩のクラスメイトになりたい。ていうか、俺は彩の夫だ。夫が指をくわえて見ているだけって、どうなんだよ。
一人でブツブツ文句を言いながら、一人で突っ込む。
俺、完全に病んでるな。
男子に囲まれ、笑顔を振り撒く彩。その男子の中に、一人だけ気になる生徒がいた。角増拓(かどますたく)、進学校では珍しい不良系男子だ。
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