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瞳と亜紀子がエレベーターに乗るのを見届け、先生が私の耳元で囁いた。
「彩、いいのか?一緒に行ってもよかったんだよ。愛梨奈の子守りなら、俺がするから」
「…いいの」
「彩、最近変だよ。学校と子育てで疲れてるんじゃないのか?たまには息抜きしてもいいんだよ」
「子育て?子育てなんて殆んどしてないよ。私は夜愛梨奈を寝かせつけるだけ。愛梨奈を育てているのは、お母さんだから。休日くらい、愛梨奈とずっと一緒にいたいの」
私は愛梨奈を抱き締め、屋上のベンチに座った。
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