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「彩?」
先生が心配そうな顔で、私の隣に座る。
「ねぇ輝。私…学校辞めようかな」
先生が驚いて、私を見つめた。
「何言ってるんだよ。何のために、俺達今まで嘘を吐いてきたんだよ」
「何のため?私が高校を卒業するため?それが…何になるの?最近…わかんなくなってきたの」
「彩…」
先生が私を宥めるように、背中を優しく撫でた。
「愛梨奈より大切なものって、私達にあるの?私はないよ。輝はどうなの?」
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