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「…だって、私がママで輝がパパだよ。愛梨奈はお兄さん達の子供じゃない…」
先生の胸に顔を埋め、私は泣いた。家族に世話になっているのに、我が儘を言っていることくらいわかっている。
「そうだよ。俺達が愛梨奈のパパとママだよ。今まで通り家族は名前で呼ばせよう。愛梨奈にはロスに行くまでパパママって言葉は教えない。まだ二歳だから上手く誤魔化せるさ」
先生が私の涙を優しく拭う。
「泣くな。愛梨奈のママは彩だけだ。俺がついてる」
ねぇ…先生。
私は先生のことも、愛梨奈のことも大好きだよ。
だから…私は…
堂々と三人で、太陽の下を歩きたいの。
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