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「みーちゃんと一緒がいい」
「ごめんな」
俺は愛梨奈を抱き上げ、頬擦りをする。
「ひーちゃん、いたいよぅ」
伸びた顎髭がチクチクするらしく、愛梨奈は首を竦めながら俺の髭を触った。
「ごめん、ごめん」
愛梨奈の笑顔と彩の笑顔を見ながら、俺は心の中で呟く。
『愛梨奈、ゆっくり成長してくれよ。ママが不安がるからさ』
子供の成長は嬉しくもあり、彩同様不安でもある。でも俺はこの平穏な幸せが、このまま続くと信じていた。
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