壊れた嘘

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ギュッと抱き締められ、心も体もあたたかくなる。 「あ~ちゃん、おちっこ」 「愛梨奈、おはよう。せっかくいいムードだったのに。邪魔するのか?」 先生が笑いながら、愛梨奈を見つめた。 「輝、残念でした」 私は笑いながらベッドから降り、愛梨奈を抱き上げ部屋を飛び出し、トイレに直行する。 私達は結婚してもうすぐ三年。三年経っても新婚みたいにラブラブなんだ。 『あと、一年』 先生の言葉に、不安な気持ちを奮い立たせた。
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