壊れた嘘

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――その日、学校に行くと瀬戸先生に呼び止められた。 「星野さん、あと一年ね。協力するから、頑張りなさい」 「はい。瀬戸先生はどうして私達に協力してくれるんですか?」 「どうしてかな?輝のことが好きだからかな」 「…えっ?」 「大丈夫よ、恋愛感情はもうないから。輝の人間性が好きなの。ちょっとおバカさんで、要領悪くて、でも純粋で真っ直ぐで」 「おバカさん…ですか?」 「はい、おバカさん」 瀬戸先生と私は顔を見合せ笑った。瀬戸先生がいたから、私は一年間無事に過ごせたのかも知れない。
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