壊れた嘘

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――放課後、部活を済ませ私は先生と一緒に帰宅した。 家に帰ると、愛梨奈が私に飛びつく。 「あーちゃん。おかえりなちゃい」 「ただいま。愛梨奈、いい子にしてた?」 「うん。ねーねー、あーちゃん。ママってなぁに?」 「…えっ!?」 私と先生は顔を見合せる。 「マ…マ?」 「うん、みーちゃんはママがいるの。まりなのママは?」 「…ま…まりなは…」 私は返答に困り、思わず言葉に詰まる。
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