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個室に移された愛梨奈の手を握る。
小さな小さな手…
私の手の中に、すっぽり入る小さな掌。
あったかいよ…
愛梨奈の手…
すごく…あったかいよ…。
「愛梨奈、いつまでネンネしてるの?早く目を覚ましなさい。愛梨奈…」
私は…
何度も…
何度も…
愛梨奈に話し掛けた。
けれど愛梨奈は…
瞼を閉じ眠ったまま…。
「愛梨奈…、早く起きて…。おうちに帰ろうよ。一緒に帰ろうよ…」
「彩、大丈夫だから。愛梨奈は頑張ってる。きっと…目を覚ます」
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