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私は…
愛梨奈の為に、泣くことしか出来ない。
無力なママを…
どうか許してね。
愛梨奈の傍に…
ずっと…
パパもママもいるから…。
だから…
愛梨奈…
目を…覚まして…。
私達は一晩中愛梨奈の傍で夜を明かした。
不安な夜はとても長く、愛梨奈のぬくもりが、小さな灯火のように感じられた。
――翌朝…
白いカーテンの隙間から、朝陽が差し込む。
愛梨奈の顔が…
一瞬歪んだ。
「……ぁーん」
「愛梨奈…!?」
か細い泣き声…
先生と私は愛梨奈の手を握る。
「愛梨奈、愛梨奈!」
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