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私が君を守るから。
そう言ったのは何度目だろう。
私は嘘つきだ。
この手で守るものを壊したのは何度目か。
壊したくはなかった。
壊さざるを得なかった。
全部、あいつが邪魔をする。
そして私は、守るのをやめた。
壊していくようになった。
最初は怖かった。
壊していったものがいつの日か。
襲って来るんじゃないかと。
何度壊しただろう。
そのうち恐怖も消えて。
快楽だけが残った。
私は破壊神としてこの世にいる。
はずだった。
時は来たのだ。
壊していったものが襲ってきた。
不思議と怖くはなかった。
そのうち幸福に包まれて。
私は壊れていった。
壊したものに壊されるなら。
未練はない。
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