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フィーネの話が終わると、フィナーレは言った。
「まだその程度しか知らないんだな。
俺はこの2週間、母馬以外の動物とも話をして、イニーツィオと自分の情報を集めた。
話を聞いているうちに、動物とはわざわざ口で会話しなくても、心で会話、つまりテレパシーが出来ることが分かった。
だから、俺が動物達と会話をしていても誰にも気づかれなかったんだ。
とにかく、情報を集めているうちに、俺たちのような神と人間のハーフは半神と呼ばれ、多くの場合は、あまり神の能力は持たず、ただの天才的な人間。
または、超能力者程度の能力しか無いらしい。」
フィーネはそれでもすごいと思った。
「ただ、イニーツィオの場合、今現在の神々の中で最高位の神で、その力はとてつもなく大きい。
まぁ、この地球全ての自然を統治しているんだから当然だけどな。
とにかく、イニーツィオはこの広い世界を1人で統治するのに疲れていた。
近年では、人間が自然破壊を始め、イニーツィオは自然を守ることが難しくなってきた。
そこで、イニーツィオは自分の仕事を手伝ってもらうために、俺たちの父との間に子をつくり、自分の神としての能力を俺たちに与えた。
これが、俺たちの生まれた理由だ。」
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