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「お兄様の言うとおりだと思います。」
フィーネは言った。
「女神の仕事を手伝えるなんて、普通では絶対にあり得ませんから。
きっと、素晴らしいことだと思います。」
その後、2人は日付が変わるまでフィーネの部屋の中で風を操る練習をしたり、火を操る練習をしたりした。
ところが、どの自然物を操っても、フィーネの方がフィナーレの何倍も上手だった。
「お前、本当は何年か前に能力が覚醒してたんじゃないのか?」
フィナーレにそう言われるたび、フィーネは笑って首を横に振るのだった。
いつも兄に負けてばかりいたフィーネは、やっと兄に勝てるものが見つかってとても嬉しかった。
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