神殿

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「どうしていつも私たちの髪の色と同じなんでしょうか。」 フィーネは疑問に思った。 「さあな。 俺の髪の色は父親譲りだけど、お前は……」 「きっと、母親譲りですね。 この髪のせいで学校でどれだけ苦労したことでしょうか…… 髪を染めてしまえば良かったんでしょうけど、染めるのは髪に良くないってお父様に言われて…… 今考えてみると、髪の色は何か意味があるから染めて欲しくなかったのかもしれませんね。 私は純白に惹かれますし……」 「俺は漆黒に惹かれる。」 (俺とホワイトを愛馬としたのも必然だ。 この旅に連れて行く事もな。) (私たちは2人を無事にイニーツィオ様の所へ届けるという任務をイニーツィオ様から受けています。 そして、あのオオカミは道案内という任務をイニーツィオ様から受けているはずです。) 「じゃあ、瞳の色は関係ありますか? 私もお兄様も銀色です。 よく見てみると、ブラックとホワイトも瞳の色は銀色です。 もしかしたら、あのオオカミたちも……」 (実際に見てみれば分かる。) ブラックはきっぱりと言った。
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