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フィーネはほっとした。
実はずっと馬に乗っていたので疲れていたのだ。
川のそばに来ると、フィーネはすぐにホワイトから降りて伸びをした。
フィナーレも疲れていたらしく、同じくフィーネの横で伸びをする。
ホワイト、ブラック、ビアンカ、ネロは川の水を飲んでいる。
フィーネとフィナーレは水筒に川の水を入れた後、川のそばに座った。
フィーネは川の水に集中した。
昨日の夜、水道の水を操ることもしていたが、流れの速いこの川の水も操れるかどうかやってみたかった。
フィーネが集中すると、川の水は形を変え、1頭の巨大な龍の姿になった。
「やりました!」
喜びながらフィナーレの方を見ると、フィナーレも川に集中していた。
次の瞬間、フィーネの作った巨大な水の龍の横に、小さな水の龍が現れた。
「俺だって昨日よりは上手くなったんだぞ!
大きさには負けるけど……」
フィーネはニコッと笑って巨大な水の龍の口を大きく開けさせ、そのままフィナーレが作った小さな龍を飲み込ませてしまった。
「ごちそうさまでした。
お兄様♪」
フィーネはいたずらっぽくそう言った。
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