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1時間後、フィーネはイニーツィオに言われた通りに最も東側にある部屋の前にビアンカとホワイトと共に来ていた。
「ここですね。
これから1ヶ月暮らす部屋ですから、開けるのがドキドキしますね。」
この部屋までは、ホワイトに乗ってしまえば10分もかからずに駆け抜けてくれただろう。
しかし、フィーネはじっくりと神殿の中を見て回りたかったので、歩いて来た。
(フィーネ様、疲れたでしょう?
私の背中に乗ればよかったのに……)
ドキドキしながら部屋を開けてみると、まるでどこかのプリンセスの部屋のような部屋だった。
「わぁ!
私には勿体無いくらいの部屋ですね♪」
フィーネはさっそくベットにダイブした。
ふかふかでもこもこの、それはもう最高のベット。
しばらくベットの上でゴロゴロしていたが、ベットの横にある机の上に1ヶ月間の修行メニューが置かれているのに気づいた。
そのメニューにはこう書かれていた。
『明日から1ヶ月間、毎日次の事をやっていただきましょう。
起床時間と就寝時間は特に決めません。
ただし、2人には毎日殺し合いをしてもらいます。
残酷だとは思いますが、2人はこれからわたくしの任務をこなしていく中で、いつ誰に狙われるか分かりません。
つまり、自分の身は自分で守らなくてはならないという事です。
いくら不老不死といっても、その体をなんらかの悪に利用されてしまう可能性があります。
よって、何かの味方についたり、何かの敵についたりする事は極力避けて欲しいのです。
もちろん、わたくしの任務さえこなしていただければ、あとは自由にしていて結構です。
自然は自由でなくてはならないのですよ♪』
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