修行

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修行11日目。 この日は2人とも午前中に襲うことはしなかった。 こういう日はたいてい、個人で能力を使う練習をしていたり、剣術や弓術を練習したりしている事が多い。 お互い、昨日の反省を元にして練習する。 そして、先にしかけてきたのはフィナーレだった。 フィーネの修行の間に勢いよく入って来た。 「フィーネ! 今日こそはお前を倒してやる!!」 ところが…… 「お前……誰だ?」 そこにいたのは緑色のゆるふわショートヘアーの髪に緑色の瞳をした全くの別人だった。 「私ですよ、お兄様♪」 声だけはフィーネのままだ。 ついでに、体型と見た目の年齢がやや大人っぽい。 いつものちょっと幼さが残るフィーネとは違う。 「いろいろ試してみたんですけど、この姿が1番しっくりくるんです♪ ちなみに、これなら人間の目の前で変身しなければバレる心配もありません♪」 なるほど、姿を変えることによって身体能力を上げたって事か…… くそっ! 変身術なら俺の方が出来るはずなのに先越しやがった!
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