5人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
修行11日目。
この日は2人とも午前中に襲うことはしなかった。
こういう日はたいてい、個人で能力を使う練習をしていたり、剣術や弓術を練習したりしている事が多い。
お互い、昨日の反省を元にして練習する。
そして、先にしかけてきたのはフィナーレだった。
フィーネの修行の間に勢いよく入って来た。
「フィーネ!
今日こそはお前を倒してやる!!」
ところが……
「お前……誰だ?」
そこにいたのは緑色のゆるふわショートヘアーの髪に緑色の瞳をした全くの別人だった。
「私ですよ、お兄様♪」
声だけはフィーネのままだ。
ついでに、体型と見た目の年齢がやや大人っぽい。
いつものちょっと幼さが残るフィーネとは違う。
「いろいろ試してみたんですけど、この姿が1番しっくりくるんです♪
ちなみに、これなら人間の目の前で変身しなければバレる心配もありません♪」
なるほど、姿を変えることによって身体能力を上げたって事か……
くそっ!
変身術なら俺の方が出来るはずなのに先越しやがった!
最初のコメントを投稿しよう!