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もしかしてお兄様?
フィーネはふとフィナーレの気配を感じて窓の外を見下ろした。
もちろんシロオオタカの姿のままで。
見ると、今まさに2人の男が門から出て行くところだ。
姿は違いますけど、あれは間違いなくお兄様ですね。
隣の方は誰でしょう?
どこか、私たちと似た気配を感じます。
お兄様にはお兄様の考えがあるんでしょう。
私はさっさと装置を見つけて破壊してしまいましょう♪
フィーネは気を取り直して捜索を続けた。
地下への階段を見つけ、下って行く。
地下二階までおりて行くと、一番奥の部屋へ向かう。
辺りは薄暗く、廊下のあちらこちらに管が通っている。
一番奥の部屋にはいかにも頑丈で重たそうな扉がそびえている。
扉の奥からは数人の男の声がかすかに聞こえる。
フィーネは直感的にこの部屋が装置の置いてある部屋だと確信した。
フィーネはシロオオタカの変身を解き、元の姿に戻った。
今回はフィーネ本来の純白の姿だ。
緑は戦闘に長けている姿だが、フィーネはあえて本来の姿にした。
「さて、皆殺しの時間です♪」
なぜなら、純白の方が返り血が目立つから。
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