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「っ！！」
何が起こっているの？！
あまりの痛みに、フィーネの指が土に食い込んでいる。
そして……次の瞬間！！
バサッ！！！！！！！！
この世のものとは思えない痛みと共に、フィーネの背中から純白の大きな翼が生えてきた。
血が飛び散る中、フィーネはあまりの痛みに意識を失ってしまった。
意識を失ったと同時にフィーネの変身も解け、フィーネ本来の姿に戻ってしまった。
10分後……
3人組の男が施設から出てきた。
リアカーを引いている。
運の悪いことに、3人はフィーネの方へと近づいて来る。
「よし、この辺でいいだろう。
さっさと埋めるぞ。」
男の1人がそう言ってリアカーから引きずり出したものはなんと、女性の遺体だった。
「この実験って成功するんですかねー。」
別の男がそう言いながら、穴を掘っていく。
そう、この3人は遺体を埋めようとしているのだ。
突然、1人の男が何かに気づいた。
「おい、あれってなんだと思う？」
男の指差す先には、巫女服を来た純白の髪を持つ少女が血まみれで倒れているのが見えた。
しかも、見間違いでなければ背中から大きな純白の翼が生えている。
穴を掘っていた男が急いで駆け寄る。
「おい！
大丈夫か！！」
大丈夫なわけねぇよな……
にしても、この子は人間なのか？
取り敢えず、息はあるみたいだが……
他の男も駆けつけて来た。
「なんだこいつは……」
「翼生えてますよ！！
やばくないっすか？！」
「俺らの実験体じゃないな。
他のチームでもこんな実験はしていないはずだ。
取り敢えず、見つかる前に俺らの実験室に運ぼう。」
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