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リヤンはふーんという顔をしてからこう言った。
「強くなりたい!
神でも半神でも倒す!!」
そう言うなり、リヤンはフィーネに突進して来た。
そして、リヤンの拳がフィーネに当たるかと思われた次の瞬間!
しゅん!
フィーネは一瞬にしてリヤンの視界から消えた。
「あれぇ?」
キョロキョロするリヤンに頭上から声が聞こえた。
「どこ見てるんですか♪
私はここですよ♪」
翼を広げ空中に浮いている。
一切羽ばたいていないのに、安定している。
そのまま、フィーネはリヤンの頭にかかと落としをした。
ガンッ!!
良い音が部屋に鳴り響き、リヤンは頭を抱えてしゃがみこむ。
「いったぁ~い!!
こっちだって!!」
その後、えいやーとフィーネに攻撃を繰り出してくるが、フィーネはスルスルっと避けていく。
「当たったら痛そうですね♪
まぁ、当たることはありませんけど♪」
リヤンはだんだんイライラしてきたようだ。
もはやデタラメに攻撃してきている。
「っもう!!
どうして当たらないのぉ~。」
そう言って、リヤンは一旦攻撃を辞めた。
「あら?」
フィーネがそう言った次の瞬間、リヤンの口から思いがけない言葉が出てきた。
「決めたぁ!
私をあなたの弟子にして!」
「……………………」
しばしの沈黙。
「え?」
今なんて……
私に弟子?
私はこの子を殺そうとしていたんですよ?
この子はなんだと思ってたんでしょうか……
対戦相手だとでも思ってたんでしょうか?
なんか、殺す気が失せました……
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