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「わーい!
フィーネ様直々の修行ですね!
全力でいかせてもらいます!」
何を勘違いしたのか、リヤンは嬉しそうに構えた。
まぁ、せいぜい踊ってなさい♪
私のために♪
フィーネは剣で一瞬のうちにリヤンの足を斬りつけた。
「えっ……」
リヤンから動揺の声が聞こえた。
普通の人間なら私の剣筋は見えません♪
「フィーネ様ぁ?
これは……」
これでリヤンも弟子なんて諦めてくれると思った次の瞬間。
「凄いです!
なるほど、まずは剣筋を読めるようにするんですね!
その為にわざわざ足を狙ってくれるなんてフィーネ様は優しいです!」
どうして、そういう結論になるんですか?!
フィーネは思わずツッコミたくなったが、平常心を装ってポーカーフェースで言う。
「あら、あなたは私の剣が怖くないんですか♪
確かに殺しはしませんけど、私を楽しませて下さいね♪」
フィーネは続けざまにリヤンの脇腹、腕、背中を斬りつけていく。
その中で気付いたのは、どうやらリヤンには僅かにフィーネの剣筋が見えているらしい。
しかも、徐々にフィーネの剣を避ける回数も増えている。
だが、フィーネの剣の方が圧倒的なのは確かであり、リヤンは普通の人ならば死んでいるであろうほどの出血をしている。
やっぱり、殺すには惜しいおもちゃですね♪
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