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さて、そろそろこの子を木に縛り付けて逃げますか♪
フィーネはどこからかロープを取り出すと、先端に輪っかを作り、隙を見てひょいっとリヤンにかけた。
「えっ!」
リヤンが驚いた声をだす。
「お遊びの時間はおしまいです♪
久々の楽しいおもちゃでしたよ♪
もっと遊びたいですけど、次の仕事がありますので♪」
フィーネはそのまま近くの大きな木にリヤンをくくりつける。
それこそ、手も足もぐるぐる巻きにして……
「さぁ、これで動けませんね♪
ではまたいつかお会いしましょう♪」
そう言って、フィーネはビアンカにまたがりどこかへ走り去って行った。
「……………………」
取り残されたリヤン。
「えっと、これはつまりこのロープから脱出して付いて来いってことですね!」
これまた1人でおかしな解釈をするリヤン……
そして……
「ていやー!」
ブチッ!!
普通の人なら絶対にありえないが、リヤンは一瞬にしてロープをちぎってしまった。
「えっと、フィーネ様はこっちにいったよね!」
リヤンは全速力でフィーネを追いかけて走って行った。
これがフィーネとリヤンの出会い。
これから待ち受ける出来事の役者の1人との出会い。
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