裏屋

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「さて、次の施設ではどんな楽しい事が待ってるんですかね♪」 フィーネは周りの空気を浄化しながら言った。 前回の施設でイニーツィオに言われたからだ。 (フィーネ様、もう少し真面目にやられた方が良いかと。 それと、リヤンが既に拘束を解いてついて来ている。 どうするつもりか。) 「うーん…… あの子、思ったよりもしつこいんですよね♪ 追いつかれたら追いつかれたで、暇つぶしにするには良いおもちゃですしね♪」 フィーネとビアンカがそんな会話をしている頃、2人の影がその姿を捉えていた。 「あれが噂の自然の女神イニーツィオの娘、半神の白のフィーネですね。」 「へー、あれが施設を壊してる人なんだ。 でっかいオオカミに乗ってるけど、巫女さんにしか見えないよ?」 「あれがターゲットで間違いありません。 世界の運命を決める立役者の1人です。」 「ふーん。 今回のその情報ってどこから来てるの?」 「まぁ、いろんなところからですね。 裏世界では有名になってきてますから。 白のフィーネと黒のフィナーレだそうですよ? さっきの様子からして、黒のフィーネと白のフィナーレの方が私にはしっくりくる気がするんですけどね。」 「きじねこ、今回の任務は何なの?」 きじねこは三つ編みのロングヘアーで赤と黒の和ゴスを着ている。 「菊華、戦闘の準備はいいですか?」 菊華はショートヘアーできじねこと同じく赤と黒の和ゴスを着ている。 「まぁ、菊華は私に任せておいてください。 戦闘になったら、私よりも菊華に頑張ってもらいますけどね。」
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