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「それよりフィーネさん、リヤンは日本に連れて行くんですか?」
「連れて行くわけ無いじゃないですか♪
私1人なら飛んで行くなり泳いで行くなりしますけど、リヤンも連れて行くとビアンカに乗せなければならないじゃないですか♪
ビアンカに乗っても良いのは神聖な人だけです♪」
フィーネはさらっとそう言った。
「フィーネ様がどこへ行こうとお供グハッ!」
リヤンが言葉を最後まで発する前に横から来た何かに吹っ飛ばされた。
「今のはお返し!!」
その主は言うまでもなく菊華だった。
どうやら、リヤンと同じように飛び蹴りをしたらしい。
「フィーネ様に手を出す方が悪いのぉ!」
訳の分からない喧嘩が始まり、保護者立場のフィーネときじねこは溜息をついた。
「きじねこ、私達だけで先に進みましょうか♪
リヤンは存在無視で構いません♪」
「え、いいんですか?
まあ、私は賛成ですけど。
私の相方がお子様で申し訳ありません。」
2人が喧嘩に夢中になっている間に2人はスタスタと歩いて行った。
少しして、後ろから置いて行かれたことに気づいた2人が追いかけて来るのが見えた。
フィーネときじねこはお互いを見てクスッと笑う。
「気が合いますね♪」
「嬉しくはありませんけどね。」
「きじねこ、私は気に入りましたよ♪」
フィーネを敵に回すよりは気に入られた方がマシですね……
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