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「フィーネさんはどうして本来の姿にしないんです?」
歩きながら、きじねこは尋ねた。
フィーネときじねこの後ろではリヤンと菊華が未だにちょっかい出し合っている。
「こっちの方が戦闘の時に動きやすいんですよ♪」
「そうでしたか。
では、戦闘に関して一つ忠告しておきます。
神や半神が不老不死というのはご存知ですね。
ですが、例外があるんですよ。
神や半神は神や半神を殺す事が出来るんです。」
「きじねこ、それだと私とお兄様が殺し合いの修行の時どうして死ななかったんですか♪」
「まあ、話を聞いて下さい。
この話には例外がありまして、父母が共に同じ兄弟姉妹の神や半神は殺せないんです。
そして、血縁関係にある神や半神を殺すと、相手の能力が手に入ります。」
「つまり、私とお兄様は殺し合っても大丈夫なんですね♪
そして、私が仮にお母様を殺そうと思えば殺せるという事ですね♪
もちろん、そんな事はしませんけど♪」
「理解が早くて助かります。
それでなんですが、とある情報によると海神がこの近くにいるそうです。
しかも、フィナーレさんが海神の味方だとか。
さっき説明した通り、海神はフィーネさんを殺す事が出来ます。
もちろんその逆も出来ますが、その可能性は低いと思います。」
「私にどうして欲しいんですか♪」
「海神は少しでも戦力が欲しいはずです。
フィーネさんもフィナーレさんの時と同じように勧誘してくるでしょう。
もし断れば戦闘になるかもしれません。」
「もちろん断りますよ♪
戦闘になったら面白くて楽しそうじゃないですか♪」
忠告した私がバカだった……
まあ、私たち裏屋はどちらの味方でもないのだけれど。
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