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結論から言うと、リヤンは海を泳いだ。
しかし、飛んでいる私たちに追いつけるはずもなく、すぐに引き離されていった。
「さすがにスピードは出ませんね♪
これで一気に引き離してしまいましょう♪」
リヤンから逃れるために、さらに加速しようとしたその時。
「おや、これはこれはフィーネではないか。」
見知らぬ神がフィーネの前を立ち塞いだ。
なぜすぐに神だと分かったのかというと、相手は波を操り、その上に立っていたからだ。
「何の用ですか♪
海神さん♪」
フィーネは少し楽しそうな声でそう言った。
そして、ニコッと笑う。
「おや、我々の事を知っているのかね?
それなら話は早い。
イニーツィオを助ける為に、協力してほしいのだよ。
こちらには既に君のお兄様、フィナーレもいるよ。」
海神は優しい声でそう言ったが、フィーネは裏屋と海神のどちらが正しいのか既に分かりきっていた。
「残念ですね♪
私はお母様の命令以外は従わないんですよ♪
それと、私は心を読むのが得意なんです♪
お兄様も分かっていて付いて行ったんですね♪
あなたも、それを承知の上でお兄様を利用しようとしていますね♪
さて、お兄様と海神さんどっちの方が上なんでしょう♪
この後の展開がとても楽しみです♪」
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