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「いい加減、果物だけの生活も飽き飽きしてきましたぁ……」
そう言って、リヤンがへにゃんっと崩れる。
「ナイフさえあれば、魚をさばくのは得意なのになぁ~」
離島に来て今日で4日目。
フィーネが目覚めるまでにはあと3日かかる。
ビアンカはと言うと、離島の周りの海で狩りをしていた。
「フィーネ様~、早く起きてくださいよ~
暇ですぅ。」
リヤンがそう呟いた時に、浜辺の方から何やら人の声が聞こえた。
「この島にいるって言うのは本当なのか?」
「ああ、白のフィーネがな。
しかも、今は魔力切れらしい。」
「そりゃ、都合が良いな。」
リヤンの超人的な聴力で相手の会話内容が分かった。
フィーネ様が狙われてる!!
リヤンの行動は早かった。
「そこの2人!
フィーネ様に何の用なのぉ!」
リヤンは2人の前に飛び出した。
相手は銃を持っている。
「お前誰だ?
ま、どうでもいいや。
俺たちは半神ハンターだよ。
半神は金持ちどもに高値で売れるぐはっ!!!!」
相手が言い終わらないうちに、リヤンの超人的な蹴りがみぞおちに入った。
続いて、もう1人の顔に拳を一発。
ドサッ……
あっけなくリヤンに倒される半神ハンター。
「フィーネ様には指一本触れさせません!」
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