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フィーネは固まってしまった。
お兄様にバレてる……
でも、どうして?
あの場には誰もいなかったはず……
「何も言わなくてもいい。
驚くことはないんだ。
俺も同じようなことが2週間前にあったんだ。
ただ、俺はその子馬の母馬の方に話しかけられた。」
「えっ……」
考えてみれば当たり前の話だ。
兄だってイニーツィオの子だ。
「母馬は俺について、知っていることを全て話してくれた。
ちなみに、お前が子馬と会話したことは、トカゲから教えてもらった。
あの場に、偶然いたらしい。
それで、お前は自分とイニーツィオについてどこまで知ってるんだ?」
私は取り敢えず、自分のベットに座った。
そして、今日子馬とした会話と傷の話をした。
フィーネが話している間、兄は静かに聞いていた。
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