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中学三年の秋。
俺は、周りより一歩早く第一希望の高校への推薦が決まり 原宿に来ていた。
来たと言うより正しくは妹の買い物に刈り出されただけだ。
到着すると 海外でも話題だというブティックに入る。
妹の真美は、俺からみたらどれも似たような服を見せてくるが 皆一緒に見える俺はどこで悩んでいるのかわからない。
「ねー真面目に聞いてよ!!来週彼氏とデートなんだって」
まだ中二なのに早くないか!? 兄である俺はいた事ないのにマセガキだよ。
「どれでも似合ってると俺は思うけど」
「俺基準じゃなくて一般的なセンスで聞いてんの!」
だからどれも一緒に見えるんだって
「そのために連れてきたのに、意味ないし。」
ブティックから追い出され、兄の威厳が一欠けらもない俺は一人寂しく 表参道を歩いていた。
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