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今私は、地味に強風が当たる屋上に松本君と二人でいる。
「で…用事って?」
春先で寒いから、とっとと切り上げて教室に戻りたいのが本音。
「返事…まだ?」
「返事…?」
「ほら。今朝の告白の返事」
いや待てよ。
普通に考えても早過ぎるでしょ。
「早くない?時間貰っちゃだめ?」
すると私の目を真っすぐにみて
「ふらないんだ。即ふるって噂なのに。」
馬鹿にしたような目をする。
「ま、どーでもいいか。」
どーでもいいなら聞くなよ。
言葉に詰まり無言になる私にさらなる追いうちをかけてきた。
「やっぱり、女って顔ばっかしだな」
破棄捨てるような言い方をする。
私の中でなにかが切れた。
プツン…
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