親子の絆

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……瀬織君は想像通り驚いた表情を浮かべている。 そりゃあそうよね、今日はアポなしでやって来たんだし。 それに月と一緒に、今日はここにやって来たんだから。 私は急いで立ち上がって体勢を立て直すと、赤らんでいる顔を必死に隠した。 今日、どうしても月を連れて来たかった場所は、瀬織君の家だったんだ。 瀬織君のお母さんと交わした約束を守るために……。 月を実のお母さんに会わせてあげたかったっていうのもある。 でも月は何も知らないし、余計な事なのかもしれない。 瀬織君にしてみれば、傷つく現実だってそんな事は百も承知だ。 それでも私は、月を此処へ連れてきたのだ。 「そっかぁ。センセぇ、月と上手くいったんだな?」 「……ええ」
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