美由という女

4/12
前へ
/35ページ
次へ
「仲はいいけど…慎吾なら、さっき彼女が迎えにきて帰ったよ」 僕は校門から伸びる道を見て言った。 彼女は下から僕をじっと見ていた。睨んでいると言ってもいい位。 それにしても、僕が自転車に乗っていることを差し引いても小さい子だな。 その小さい顔に付いているやけにでっかい瞳。 でっかい瞳をぎょろぎょろさせて睨む彼女は、 わがままでえらそうに見えた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加