僕と彼女 #2

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美由は果てがない程の淋しがりやだ。 茜さんに会えない淋しさを、僕といることで埋めようと必死だった。 しかし"美由の気分次第で決まる"と言ったけれど、あからさまに呼び出される訳ではない。 彼女はそれとなく一緒にいようとするのだ。 あのDVD見ようよ、とか、 クッキー焼いた、とか。 僕を代わりにしているのがみえみえで、かえって怒る気にもならない。 むしろ必死すぎて笑えてくる位だった。
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