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僕はかばんを置き、美由の部屋のテレビをつけた。
ゲームはつなぎっぱなしで置いてあった。
電源を入れ、コントローラーを持つ。
「今日茜さんバイト?」
「そう。何かね、バイト先の子がバイクで事故って足折れちゃって。で、その代わりに茜が入ってるの」
「うわ。大丈夫かな」
「ね。倒れそ」
大丈夫かな、と僕が言ったのは事故に合った友達のことだったのだが、
美由は茜さんのことしか頭にないようだった。
「そうだね」
けれど僕はそう答えた。
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