茜さんの狂気 #2

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茜さんの狂気 #2

茜さんは少し間を置いて言った。 「美由、元気?最近顔見てないけど」 「元気だけど、やっぱ淋しそうすよ。あいつ茜さんいないとすぐ機嫌悪くすっから」 「そうなの?ごめんね、あの子が迷惑かけて」 僕は、いえ、と笑い 茜さんも渋く笑った。 「じゃあ慎吾待たせてるから行くね」 「あ、はい」 茜さんはにっこり笑って別れ、マンションのエレベーターに向かった。 思わず僕は呼び止めた。 やっぱり聞いておきたい事がある。
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