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与えられた波に、声を漏らさずにいられない。
『・・すっと、だから・・。』
そう言って共に昇りつめる。
耳許にかかる熱い吐息とともに囁かれた言葉じゃ、まだまだ足りなくて。何度もあなたの名前を繰り返す。
「・・・葵(あおい)」
声にならないほど身体は満たされてるのに、
繋がっているのに、いつまでも不安を感じてたのをあなたは知っていた。
『かえ。』
名前を呼んで、あおく耀く瞳が、私を優しく包む。
ちゅる、と下唇を啄んで、何度も何度も、私を優しく抱く。
・・・永遠が叶わないって分かっていたの?
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