第1章 プロローグ

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 有紀は涙を滲ませながら、大通駅からすすきの駅へと続く地下街を走り抜けて、階段を駆け上がった。  川の流れのように淀みなく行き交う人の流れを抜け出して、一刻も早く人のいない所に逃げ込んで大声で泣きたかった。
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