1人が本棚に入れています
本棚に追加
稲葉を敵視している石墨も、稲葉のプレゼンには文句の付けようがなかった。
石墨は悔しそうに、爬虫類(はちゅうるい)のような冷たい視線を稲葉に向けた。
彼は、社長にヘッドハンティングされて、実績を積み上げてきた。しかし、現在は、売上、利益に対する貢献度は稲葉の後塵を拝していた。
そして、社長からの信頼、社員からの人気も稲葉の方が上回っていて、来年にも常務取締役への昇進が噂されていた。
そのため、石墨の稲葉に対する敵愾心は並大抵の物ではなかった。
最初のコメントを投稿しよう!