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「おはよー双也!詩人にでもなるの?」
近所の神社、待ち合わせ場所に自転車でやって来た幼馴染みをジロリと睨む。
「15分遅刻だ、浮月(ウツキ)!俺まで学校に遅刻させる気か?」
俺は腕時計を指さしながら我が幼馴染み、「三村浮月(ミムラ ウツキ)」を叱りつける。
しかしそんな言葉は聞こえていないかのようににこにこ笑いながら再び自転車をこぎ始める浮月。
「ほらほら~遅刻するよ?」
「誰のせいで遅刻しそうになってる…って置いて行くな!」
「お先に~」
ここから学校までは自転車で速めに走って25分ぐらい。
遅刻判定は8時15分なのでけっこうギリギリだ。
そのため立ちこぎで全力疾走して学校に向かう。これがいつもの登校風景だ。
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