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闇鬼の時雨との戦いで重傷を負った小見はいまだ意識が戻らず飯処「駒屋」で眠っている。その様子を心配そうに見つめるお駒と女従業員。そんな時「駒屋」に風体の悪い一人の浪人が現れる。見ると漆黒の鞘に収められた刀を帯刀している。たまたま「駒屋」に小見の様子を見舞いに来ていた源治が浪人に目が止まり色々と質問をするが浪人は「人を探しにきた」とだけ言って店を後にする。
その頃、町の見回りをしていたハチが大川の上流から鉄砲水が来るのを目撃する。その鉄砲水はなぜか連続して起こり留まることを知らない。ハチは鉄砲水が発生している上流のほうへ目をやると、水の上に浮かぶ黒い物体が見えたので急いでその物体に駆け寄る。ハチは自分だけ見えているその物体が何なのか全く見当も付かずその場に立ち尽くしている。ハチの様子に気が付いた黒い物体は自分が闇鬼の摩那斯(まなし)だとつぶやいた後、ハチに向かって攻撃を始める。一筋の水が凄まじい勢いでハチに襲い掛かって来た。ハチは必死に逃げるが交わしきれずやられてしまい大川沿いの河原で気を失ってしまう。
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