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荷物を置き、リビングに向かった。
「ただいまぁ......」
「あら皐月、おかえり」
「おかえりなさい、皐月くん」
「あ、えっと、こんにちわ」
そこには、やはりいつもと違う人がいた。
「皐月、こちらはNEXAの方だそうよ」
「こんにちわ。 突然知らない人がいてごめんね。 僕は国立超能力研究開発局の柳田っていいます」
そこにいた男性は簡単に自己紹介をした。
ん? 超能力研究開発局?
そんな人が何でうちにいるんだ?
「あの、事件でもあったんですか?」
とりあえず聞いてみた。
すると柳田と名乗る男性は、僕にこう答えた。
「いえ、あ、でも事件といえば事件ですが。 今日はあなたに用事があってきたんです」
「え、僕ですか?」
「はい。 実は昨日、この辺りで超能力者が行方不明になってたんです。 超能力者が関わっていると、NEXAの超能力者にも応援要請がくるんです。 でも、そういう任務には高レベル超能力者が出動しますので、普段は催眠を使ってできる限り能力者達のことを公にしないようにしてるんです」
そういわれて、僕は昨日のことを思いだした。
柳田さんは続けて、
「それでですね、催眠が効いていれば普通は一般人には能力者は見えなくなるはずなんです。 でも昨日、うちの能力者が言うには、皐月くんは催眠が効いてなかったということなんです」
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