第一章 ~ 僕の能力 ~

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【 2014年 10月 10日 8:05 】 この日、僕はいつもより遅く起きた。 昨日の疲れが残っていたのだろう。 昨日は眠くてほとんど部屋を見なかったが、今見てみるとかなり広い部屋であることがわかった。 部屋には、ベッドが2台、ソファ、机と椅子2脚、テレビ、バスルームとトイレがあった。 ちょっと広めのホテルのような部屋のつくりだ。 机の上に置き書きがあった。 『おはよう皐月くん よく眠れたかな? 時間になったら呼びに行くからそれまで部屋でゆっくりしててね』 柳田さんからだった。 ゆっくりと言われても特にすることが無いので、とりあえずテレビをつけた。 いつもなら、日本放送局のニュースを見るのだが、今は毎日テレビ小説の時間だからニュースはやっていない。 「まずは番組表っと」 番組表を開いた。 ん??? そこには見たことの無い名前のテレビ局が並んでいた。 少し違和感があったが、すぐに気がついた。 〔ここは静岡県である〕 えっ! どこからか声が聞こえたような気がした。 まぁ、その通りだった。 ここは静岡県であって、 こんなところに三重チャンネルが放送しているほうがおかしい。 そこに乗っていた番組でどれがどこの系列なのかだいたいわかった。 アサナンデスがあったので、それを見ることにした。
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