序章 ~ プロローグ ~

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超能力。 授業で習ったことはあった。 簡単に言うと、 物をさわらずに動かしたり、 瞬間移動できたり、 動物と話せたりする事。 彼女はおそらく一番最初に言ったタイプの能力者だと思う。 なにか特別な呼び方があったはずだが、 僕の残念な頭では、思い出せなかった。 彼女は一瞬こちらを振り返り、立ち去ろうとした。 だが、突然もう一度こちらを振り返った。 今度は完全に目があってしまった。 彼女は何かに驚いたような表情をしていた。 そしてなにかを口ずさんで、 目の前から消えた......。 その後、町は再びいつもの静けさを取り戻していた。 その日はなぜか、何回も彼女のことを思いだしてしまい、 なかなか寝付けなかった。
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