え、どうしてこなったのかって?私にもわかりませんw

3/33
前へ
/33ページ
次へ
「でも、もし幕末に行けたら、私のこの剣術と知識で…無理か。」 剣術と、幕末に関する知識だけは自信がある私は、 本をパタリと閉じ、刀を手に取った。 この刀は私の家に代々受け継がれていたと言われる宝刀。 藍色の艶やかな鞘に、白い柄。 鞘には雪のような、儚い桜が散っている姿が描かれていた。 有名な鍛治職人が打った、業物らしい。 ま、幕末以外の知識が皆無の私には分からないけど。 そんな刀をスラリと抜けば、その雪のように白い刀身が姿を表した。 「ねぇ、雪。幕末の志士たちは幸せな人生を送れたのかな?」 勝手に"雪"と名付けている刀はいつ見ても綺麗だけど、 いつも欲しい答えはくれない。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加